【映画『メタモルフォーゼの縁側』】;山科;32;○;背を向けて開くページや草いきれ;背中に着目したのがいい。原作も映画も、背中が強く意識に残る作品だ。季語「草いきれ」によって、ページを密やかに開く緊張感が表現された。; #boutengawa
【映画『メタモルフォーゼの縁側』】;森;32;並選;背を向けて開くページや草いきれ;想像する主体の違いによって視線が二通り味わえて楽しい。片や本の中身は見えるがもうひとりの姿は見えない。片や本の中身は見えないが背中が見える。どちらにも草いきれは見える。; #boutengawa
【映画『メタモルフォーゼの縁側』】;屁;32;○;背を向けて開くページや草いきれ;夏、好きな漫画に没頭する姿が目に浮かぶ。むわっと暑く湿った空気は、実際の空気でもあり、没頭による熱さでもあり。; #boutengawa
【メタモルフォーゼの縁側】;寝る子;32;○;背を向けて開くページや草いきれ;印刷された同人誌をうららさんが開くシーン。雪さんの視点から句にしているのが良い。体や視線の動きと視覚情報ではない「草いきれ」との取り合わせが面白い。; #boutengawa