だれでも句会システム
ねたあとに -presented by 傍点-
野性俳壇常連句会
空蝉の背中に咲いてゐる真昼
選者
選評
神
【当季雑詠】;神;74;○;空蝉の背中に咲いてゐる真昼;夏の昼間、公園で空蝉を見つけた。空蝉の中は「空」(から)だが、割れた背を通してそれは「空」(そら)へと繋がっている。これを「背中に咲いている」と表現したのがスゴイ。; #yasei_kukai
望生 望生 望生
【当季雑詠】;望生;74;○;空蝉の背中に咲いてゐる真昼;空蝉のパクリとした亀裂を咲いたと把握し句を難しくしているが味わいの多い句、真昼とはそんなものかもしれない。; #yasei_kukai
蒼奏 蒼奏 蒼奏
ヽ
【当季雑詠】;ヽ;74;○;空蝉の背中に咲いてゐる真昼;空蝉の背中から何かが出てくる句はあるかも知れないが、真昼が咲くとした所が面白い。「真昼」の明るさ、暑さ、空虚感が空蝉と合っている。; #yasei_kukai
七
【当季雑詠】;七;74;○;空蝉の背中に咲いてゐる真昼;脱皮は複数回と知れば、空蝉愛も薄まるが、背中に真昼が咲いていると聞けば、慎重に歩こうと思う。正しい生き方だ。 ; #yasei_kukai
珈
【当季雑詠】;珈;74;○;空蝉の背中に咲いてゐる真昼;熱中症なんじゃないか。気をつけてほしい。; #yasei_kukai
探
【当季雑詠】;探;74;◎;空蝉の背中に咲いてゐる真昼;; #yasei_kukai 空蝉の背中という一点から夏の真昼に広がる大胆なカメラワークにクラクラする。「咲いてゐる」も盛夏の鮮やかさを上手く表現している。空蝉と真昼という句材がこんなにファンタジックになって私まで嬉しい。
のん のん のん
【当季雑詠】;のん;74;○;空蝉の背中に咲いてゐる真昼;蝉から私たちが連想するのは、何といっても「時間」である。地中にいる時間に比べ、陽の目を見る時間が極端に短い。まるで私達じゃないか!せめて空蝉の割れ目に「真昼」でも咲かせなければ、やってらんない!; #yasei_kukai
秋本 哲 秋本 哲 秋本 哲
【当季雑詠】;秋本 哲;74;○;空蝉の背中に咲いてゐる真昼;空蝉の割れた背中、そこに咲いているのは夜でも朝でもなく真昼という現実世界。「ゐ」の一文字で蝉の一生が既に過去のものであることが垣間見えます。; #yasei_kukai
抹
【当季雑詠】;抹;74;選外;空蝉の背中に咲いてゐる真昼;亀裂を咲くといい空虚な空間を真昼というなら、夜は閉鎖されてみっちり詰まった状態ということに。明るい昼の、これからというところで終わってしまうような虚しさを覚えます。; #yasei_kukai
ゆ
【当季雑詠】;ゆ;74;◎;空蝉の背中に咲いてゐる真昼;ぽっかりと開いた背中に真昼が咲いているという表現が面白いと思った。 空蝉に対する優しさと、飛びだった蝉は短い命を謳歌しているだろうという希望を感じた。; #yasei_kukai
と
【当季雑詠】;と;74;○;空蝉の背中に咲いてゐる真昼;; 真昼とは咲くものだと理屈抜きで納得。一日の始まりでもない終わりでもないニュートラルな時間が、蝉の始まりのような終わりのような空蝉の背中という実態に咲いた。 #yasei_kukai