だれでも句会システム
ねたあとに -presented by 傍点-
野性俳壇常連句会
もらひ物だれかにあげて梅雨あける
選者
選評
本屋 本屋 本屋
【当季雑詠】;本屋;6;○;もらひ物だれかにあげて梅雨あける;「もらひ物」の輪廻。他人にうつせば治るという風邪のように、さして心惹かれぬ貰い物を、それを好むかわからぬだれかに手渡しながら、「ペイフォワード」と自分に言い聞かせる。とりあえず、空は晴れた。; #yasei_kukai
探
【当季雑詠】;探;6;○;もらひ物だれかにあげて梅雨あける;; #yasei_kukai 一見無責任な措辞が魅力。何を貰い誰にあげたかを敢えて語らない事で読者の想像が無限に膨らむ。自分はお中元を想起した。必要なものは必要な人にあげ身辺をスッキリさせ梅雨を終えたい。平仮名も効果的。
みなと みなと みなと
【当季雑詠】;みなと;6;○;もらひ物だれかにあげて梅雨あける;頂き物が沢山なので、他人様におすそ分けした。気分もすっきりで梅雨晴れに。; #yasei_kukai
月子 月子 月子
【当季雑詠】;月子;6;○;もらひ物だれかにあげて梅雨あける;お裾分けをさらにお裾分けする田舎のコミュニティを思いました。そういうコミュニティは煩わしくもありありがたくもありなので、梅雨あけると響いてるのかな?と思います。; #yasei_kukai
黒木 黒木 黒木
【当季雑詠】;黒木;6;○;もらひ物だれかにあげて梅雨あける;もらい物は嬉しいものだが、やや煩わしい側面もある。作者はこれを「誰かにあげ」ることでそんな煩わしさを吹き飛ばした。梅雨明けの明るさが嬉しい。; #yasei_kukai
葦
【当季雑詠】;葦;6;○;もらひ物だれかにあげて梅雨あける;職場に届くお中元がほぼ集まった頃、みんなでくじ引きして分けると梅雨が終わる。中七の表現が柔らかい。女性の多い職場かな。; #yasei_kukai
丼
【当季雑詠】;丼;6;○;もらひ物だれかにあげて梅雨あける;折角のいただきものだけど、うちの家族はみんな食べないのよね、お隣からお野菜いただいちゃったからあげちゃおうかしら、てな具合で胸の支えもとれて一石二鳥でスッキリなのであった。; #yasei_kukai
塩谷人秀 塩谷人秀 塩谷人秀
【当季雑詠】;塩谷人秀;6;選外;もらひ物だれかにあげて梅雨あける;具体的に何を誰にあげたのか分からないですが、そんなこと作者も読み手も興味ないし、知らなくていい。好き。; #yasei_kukai
川奈 川奈 川奈
【当季雑詠】;川奈;6;選外;もらひ物だれかにあげて梅雨あける;貰い物を誰かにあげるということは自分にとってはいらないものなのだろう。貰い手が見つかってすっきりした気分が梅雨明けの気分と響き合う。; #yasei_kukai
山科 山科 山科
【当季雑詠】;山科;6;○;もらひ物だれかにあげて梅雨あける;「あげ」「あけ」の言葉の連なりが、次々と手渡されていくもらひ物(と渡し渡される人たち)の連なりのようだ。; #yasei_kukai