【当季雑詠】；ゆ；53；○；香水や遺体を運ぶエレベーター；エレベーターの密室。運んでいる人の香水と遺体、夏の湿った匂い。 咽せるような感覚がありドキっとさせた。； #yasei_kukai

【当季雑詠】；野；53；○；香水や遺体を運ぶエレベーター；小市さんの評のように、棺桶を運ぶ画を連想したが、一方で腐敗臭を隠すためにエレベーターに香水をバラまく画も浮かんだ。前者は穏やかな香り、後者は妖艶な香りだろうか。読み手の想像力が広がる。； #yasei_kukai

【当季雑詠】；さＺ；53；○；香水や遺体を運ぶエレベーター；静かできれい。嗅覚と視覚は勿論、聴覚と肌感覚もあって濃い一句。この香水もきっと、仄かだけど濃厚に香るのだろうと思います。； #yasei_kukai

【当季雑詠】；抹；53；○；香水や遺体を運ぶエレベーター；冷ややかに匂う香水が新鮮で怖いです。香水は香らせることよりも、消したい匂いを隠す用法が本来であることを思い至ります。運ぶ人か遺体か、あるいはエレベーターの残り香か。； #yasei_kukai

【当季雑詠】；ちの；53；○；香水や遺体を運ぶエレベーター；香水、遺体、エレベーター。小道具と舞台セットが完璧にハマっている。映画になりそうな句ですごく好き。； #yasei_kukai

【当季雑詠】；小市；53；○；香水や遺体を運ぶエレベーター；最近はエレベーターの奥に小扉があり、それを開けて棺桶を収納することができる。棺桶を収納したエレベーターの扉が閉まった時、どんな匂いがするのか。配慮の香水があっても死という現実に人は直面する。 ； #yasei_kukai

【当季雑詠】；登；53；○；香水や遺体を運ぶエレベーター； #yasei_kukai 「香水」を異性、恋愛と思う人はごまんといるが作者は香水の匂いの「遺体を運ぶ」人を持ってきた。「エレベーター」がリアルで映画もおかしくない濃厚さ。是非映画にしてください。主演ミラ・ジョヴォヴィッチ

【当季雑詠】；月子；53；○；香水や遺体を運ぶエレベーター；この香水は残り香と読みました。多分付き添いの方のものでしょう。場に不似合いな香水は慌てて駆け付けたからなのか、付き添いたくもないのに無理に付き添っているからなのか。どちらの読みも面白いです。； #yasei_kukai

【当季雑詠】；ひでやん；53；○；香水や遺体を運ぶエレベーター；遺体を運び出しているのか、運び入れているのか。いずれにせよ、なぜかそこに漂う香水が死のにおいを覆い隠しているように感じる。； #yasei_kukai

【当季雑詠】；さ；53；選外；香水や遺体を運ぶエレベーター；病院の霊安室へのエレベーターだと思った。家族、職員に見送られ、閉じるドアから不意に何かが甘く香ったのだ。最後まで美しくありたかったのか、香りを残して逝きたかったのか。悲痛で取れなかった； #yasei_kukai

【当季雑詠】；山科；53；○；香水や遺体を運ぶエレベーター；この静寂感。動いてるのはエレベーターだけだが、それも籠の中にいたら動いていないも同じだ。全て静止している。香水の方もイメージが死の側に引きずられていく。； #yasei_kukai