だれでも句会システム
ねたあとに -presented by 傍点-
野性俳壇常連句会
炎天や離れて歩く双子の子
選者
選評
徳
【当季雑詠】;徳山雅記;51;○;炎天や離れて歩く双子の子;いつも仲良しのあの双子ですら離れて歩くほどの暑さ。暑さの形容にも色々あるがこれも面白いなあ。; #yasei_kukai
秋本 哲 秋本 哲 秋本 哲
【当季雑詠】;秋本 哲;51;○;炎天や離れて歩く双子の子;俳句で双子はよく取り扱われる素材ですが、離れて歩いているという景に「双子だからっていつも一緒にいる訳じゃねえんだよ」という反発を見ました。炎天が黒幕です。; #yasei_kukai
貝ヶ森 貝ヶ森 貝ヶ森
【当季雑詠】;貝ヶ森;51;○;炎天や離れて歩く双子の子;小さい時は仲がよかったけれど、年頃になり少し距離を置くようになった。同性ではなく男女の双子ととりました。「炎天」で中学校の夏の部活帰りに見た光景を思い出しました。; #yasei_kukai
Jaz登古 Jaz登古 Jaz登古
【当季雑詠】;登;51;○;炎天や離れて歩く双子の子;; #yasei_kukai 暑い。蝉がけたたましい。いつも一緒に歩く「双子」でもつい「離れて歩いて」しまう。季語「炎天」の効果に「離れて」という新しい側面を感じさせてくれた一句。下五に重複があるが、私は強調と捉えた。
抹
【当季雑詠】;抹;51;○;炎天や離れて歩く双子の子;仲が悪いのか暑いのか。口げんかでもしているのか沈黙しているのか。子供ならではの距離感も想像します。炎天が本能をむき出しにさせているのは確か。なので離れきらないという双子ならではの側面もあるのかも。; #yasei_kukai
江春 江春 江春
【当季雑詠】;江春;51;○;炎天や離れて歩く双子の子;シャイニング思い出しますよね…双子って可愛くも有り、不気味でもあり。炎天でこんなの観たら、間違いなく、くらくらします。; #yasei_kukai
のん のん のん
【当季雑詠】;のん;51;○;炎天や離れて歩く双子の子;双子に生まれた悲しみを想像したことがあるだろうか。「ちがう」ことを許されず、「おなじ」であることを暗黙の内に強要される。しかし「炎天」だけは二人が離れて歩いても怪しまれない口実を与えてくれるのだ。; #yasei_kukai
ゆ
【当季雑詠】;ゆ;51;○;炎天や離れて歩く双子の子;何をするにもいつもべったりの双子の子だが流石に暑い。 双子だから何でも一緒、に少し恥ずかしさも感じているような。 季語とよく合っていると思った。; #yasei_kukai
と
【当季雑詠】;と;51;○;炎天や離れて歩く双子の子;; 人と人との距離感を思った。黙々と歩く双子と親、最も近しい双子にも適正な心理的距離というものがあり、突き放す訳ではなくとも自然に保たれていくのであろう。炎天下に親が気付く。 #yasei_kukai
みなと みなと みなと
【当季雑詠】;みなと;51;○;炎天や離れて歩く双子の子;親戚にも双子ちゃんが居ますが、「離れて歩く」に惹かれました。; #yasei_kukai
杉
【当季雑詠】;杉;51;◎;炎天や離れて歩く双子の子;「双子の子」は冗長表現と思ったが、よく考えると「双子の大人」や「双子の老人」もあり得る。双子の子は微妙な距離感を保ったまま炎天下の道を歩いて行く。必ずしも平坦とは限らないであろう長い長い人生を共に。; #yasei_kukai
く
【当季雑詠】;邦子;51;○;炎天や離れて歩く双子の子;道路の端と端をそれぞれ黙々と歩く二人の顔が同じ、というビジュアルの強さ! 喧嘩してる、とか意味があって離れているのではなく、それぞれの都合で同時に目的地に向かっているだけ、という気も。よい光景。; #yasei_kukai
寝る子 寝る子 寝る子
【当季雑詠】;寝る子;51;○;炎天や離れて歩く双子の子;さっきすれ違った子とまたすれ違う。暑さにやられてしまったのかと思ったら双子だった。双子は一緒にいるだけで目立つ。双子でいることに飽きた年頃の不機嫌な子供が(それと想像して)チャーミング。; #yasei_kukai
友定洸太 友定洸太 友定洸太
【当季雑詠】;友;51;○;炎天や離れて歩く双子の子; 空があって、暑くて、子どもが歩いている。遠景のうつくしさを感じました。骨格がきれいな句。双子に生まれることへの興味を掻き立てられます(一方、自分が双子ではないから選べたのかなとも思っています)。; #yasei_kukai