【当季雑詠】;ちの;5;○;海水着濡らすことなく帰りけり;;服の下に海水着を着て海(もしくはプール)まで行ったけど、いやなことがあってそのまま帰ってきてしまったのかなと思った。多くを語らない分、やりきれなさが伝わる句。 #yasei_kukai
【当季雑詠】;さ;5;○;海水着濡らすことなく帰りけり;; #yasei_kukai
濡れた海水着は重い
しかしこの濡れていない海水着はもっと重い
後悔か失望か
この子供の胸の中には流せない涙がいっぱいだ
こんな夏が確かにあったと思わせてくれる句だ
【当季雑詠】;月波;5;○;海水着濡らすことなく帰りけり;彼の車で海へ行く途中、喧嘩して車を降りそのまま電車で帰宅と読んだ。雨が降り出して予定を変更したにしては、余韻が悲しすぎるから。七文字を費やした否定形に残念さが表れている。; #yasei_kukai
【当季雑詠】;由;5;○;海水着濡らすことなく帰りけり;天気が悪くて泳げなかったという解釈もあるが、私は水に入らず砂浜で一日を過ごした人を想像した。コパトーンの香り、焼けた肌につく砂の粒、帰り道の熟れたような気だるさ。若くて美しい肉体だけに許される驕奢; #yasei_kukai
【当季雑詠】;炭野文;5;○;海水着濡らすことなく帰りけり;何で入らなかったのかは分からないが(海に入れば関係無いから天候のせいでは無い)、活動的でないことに俳句っぽさがある。; #yasei_kukai
【当季雑詠】;ヽ;5;○;海水着濡らすことなく帰りけり;そう、あなたが前の車を煽ったから。そう、あの時後ろからパトカーが追いかけて来たから。海に入る事なく帰る羽目になったのはあなたの所為。濡らしたのは下着。蹴りを入れたい夏でした。「けり」が効いている。; #yasei_kukai
【当季雑詠】;ゆ;5;○;海水着濡らすことなく帰りけり;ウキウキと用意したはずの水着。入ることのできなかった何かがあったに違いない。肩を落とした作者と寂しく丸まっている海水着が見えた。; #yasei_kukai
【当季雑詠】;貝ヶ森;5;○;海水着濡らすことなく帰りけり;海に行く途中で喧嘩でもしてしまったのでしょうか。「海水着」という楽しいものでしかない季語がその落胆ぶりを増幅させていて切ないです。; #yasei_kukai
【当季雑詠】;也緒;5;○;海水着濡らすことなく帰りけり;私なら絶対に濡らさずに帰りたくない。どんな状況だろう。と思い選句したら、先週末近所のプールが始まっていなくて濡らさずに帰る経験をしました。; #yasei_kukai