だれでも句会システム
ねたあとに -presented by 傍点-
傍点 桜句会2023
花の朝二度目の駅の馴れ馴れし
選者
選評
森
【桜・花】;森;48;○;花の朝二度目の駅の馴れ馴れし;馴れ馴れしの大手柄。駅(とその周辺)に馴れたという、微細なれど過去の自分との大きな感覚の違いを、主語を置き換えて詩にした。見るとは見られること、みたいな。花も迎えてくれているようだ。; #boutensakura_kukai
炭野文 炭野文 炭野文
【桜・花】;炭野文;48;○;花の朝二度目の駅の馴れ馴れし;馴れたことを自分でなく物に転嫁したことがまた、自分の意志の強さを表している。; #boutensakura_kukai
後藤麻衣子 後藤麻衣子 後藤麻衣子
【桜・花】;後藤麻衣子;48;○; 花の朝二度目の駅の馴れ馴れし ;初利用の時とは違う、ちょっとした既視感、安心感。まだ慣れ親しんだ駅になったわけではない絶妙な距離感を「馴れ馴れし」と表現したのがとにかく見事。季語も活きています。; #boutensakura_kukai
野
【桜・花】;野;48;○;花の朝二度目の駅の馴れ馴れし;新入生か新入社員でしょうか。1回目は緊張で何も目に入らないところ、2回目は景色が変わって見えて、気づかなかった“花”にも気づくんでしょうね。; #boutensakura_kukai
ノグチダイスケ ノグチダイスケ ノグチダイスケ
【桜・花】;ノグチダイスケ;48;○;花の朝二度目の駅の馴れ馴れし;二回目は何かと調子に乗りがちなので、この気持ちがよくわかる。そして三回目で迷う。駅が馴れ馴れしくしてくる擬人化が面白い。作中主体は駅に向かって話しかけてそう。; #boutensakura_kukai
史
【桜・花】;史;48;○;花の朝二度目の駅の馴れ馴れし;; 「二度目」なのはどうしてだろうかと、想像する余地が広くあって、わかりそうでわからない絶妙な塩梅にそわそわしつつ、楽しく読みました。「馴れ馴れし」いと感じるときというのは対象のことをよく思っていない部分があることが多いかなと思うので、主体の心にも、この「駅」(あるいはこの駅にまつわる記憶や人)に対して薄い壁のようなものがある気がしました。そして駅に対して「馴れ馴れし」と感じることの新鮮さと言い回しの妙に惹かれます。