だれでも句会システム
ねたあとに -presented by 傍点-
『ビッグコミックオリジナル』表紙俳句選抜バトルロイヤル第2ラウンド
あぢさゐの午後豚肉を茹でてゐる
選者
選評
石
【紫陽花(二物)】;石原ユキオ;6;○;あぢさゐの午後豚肉を茹でてゐる;湿度だけでなく温度がある。豚肉という生臭い生活感が梅雨の憂鬱さを増幅させていて良い。; #bouten_kukai
Daisuke TOI /トオイダイスケ Daisuke TOI /トオイダイスケ Daisuke TOI /トオイダイスケ
【紫陽花(二物)】;トオイダイスケ;6;○;あぢさゐの午後豚肉を茹でてゐる;豚肉を茹でるその匂いを帯びた湯気が顔に向かって上ってくる。そのほのかな熱さと暑さと獣臭さが、紫陽花にどことなくある気怠い雰囲気とその生々しさと響き合う。「午後」が句の要素全てを引き締める。; #bouten_kukai
舘
【紫陽花(二物)】;ザンスa.k.a.醜貧;6;○;あぢさゐの午後豚肉を茹でてゐる;湿度と豚肉特有のにおいが感じられる。さわやかさは無いがなぜかそれが嫌ではない。特選と迷いました。; #bouten_kukai
中
【紫陽花(二物)】;なかしま;6;○;あぢさゐの午後豚肉を茹でてゐる;「あぢさゐの午後」の大胆な省略にも「豚肉を茹でてゐる」との取り合わせにも驚いた。不穏でなんだか凄みがある。; #bouten_kukai
酒井匠 酒井匠 酒井匠
酒井;6;選外;あぢさゐの午後豚肉を茹でてゐる;「あぢさゐの午後」ってなんだろう、と思い、採りませんでしたが、「ゐ」が二回出てきて字面がぬるっとしているのが、句の内容と合っていて良いですね。; #bouten_kukai
珈
【紫陽花(二物)】;ひろこ;6;○;あぢさゐの午後豚肉を茹でてゐる;梅雨の頃、保存用に漬けた塩豚を茹でてる様子が浮かびました(茹で汁がそのままスープになる)。凝った料理でもなく、鍋と空と読み手のぼんやりに紫陽花の鮮やかさが映えます。; #bouten_kukai
炭野文 炭野文 炭野文
【紫陽花(二物)】;炭野文;6;○;あぢさゐの午後豚肉を茹でてゐる;梅雨の湿気と茹での湯気が混ざるのが、中七の途中の切れで表されているのが良い; #bouten_kukai
光
【紫陽花(二物)】;とさみつん;6;○;あぢさゐの午後豚肉を茹でてゐる;紫陽花が咲く頃、外気は湿気る。豚肉を茹でると部屋の中の空気が湿気る。眼鏡も曇るんだろうな。空気も気持ちもちょっとじっとりしてるのが表れていて良かった。; #bouten_kukai