【紫陽花(二物)】;杜杣;2;○;紫陽花や自転車を押す時の音;確かにその音はその都度意識してきたはずなのに言語化したのを初めて見た気がする。時っているかな?と思ったけど、自転車を押す音よりも、時の語感に空回りする感じがあって悪くないかも。状況といいスピードといい紫陽花を見るのに程よい。通りすがりの花感がうまく出ている。; #bouten_kukai
【紫陽花(二物)】;トオイダイスケ;2;○;紫陽花や自転車を押す時の音;紫陽花が確と目に入ってきたのは歩く速度で通過するからで、それ故に小さな音も耳に入ってきた。その二つの鮮明な感覚を支える歩くという行為および歩いている速度としての時間の経過がよく描かれている。; #bouten_kukai
【紫陽花(二物)】;徳山雅記;2;◎;紫陽花や自転車を押す時の音;いつもは自転車で通り過ぎる道。何らかの理由で押して歩くことになったため目の高さが変わり視界に入ってきた紫陽花と、静かな住宅街だからか意外に大きく感じる自転車のラチェット音。アクシデントによる二つの発見の取り合わせが、いまこの季節の中でこその奇跡的な出会いにも感じられる。; #bouten_kukai
【紫陽花(二物)】;smallest;2;選外;紫陽花や自転車を押す時の音;たしかに自転車はこいでる時より教えいる時の方が音がすると思えた。しかも歩いている速度に合わせた音。その音もいいし、押している時の目線と紫陽花の高さもすごく丁度いい。; #bouten_kukai
【紫陽花(二物)】;鱒(マシュー);2;○;紫陽花や自転車を押す時の音;自転車は、押して歩いていても無音じゃないのだな、という気付きがあった。カラカラとか、足が当たるかしゃんという音とか。紫陽花の咲く季節であれば空気が湿っていて金属の軋む音も聞こえたのだろうな、と; #bouten_kukai
酒井;2;選外;紫陽花や自転車を押す時の音;うんうん、カタカタカタカタって言いますよね。「時の」の熟れてなさ(それ自体はアリな場合もあると思いますが)と「紫陽花や」の相性がどうなんだろう、と思いましたが、内容は好きでした。; #bouten_kukai
【紫陽花(二物)】;鯖好き夫;2;○;紫陽花や自転車を押す時の音;「時の」はいる。ていうか「自転車を押す音」と「自転車を押す時の音」じゃ意味が全然違うのでいるいらないの話じゃないんじゃないかなあ。; #bouten_kukai
【紫陽花(二物)】;凡;2;◎;紫陽花や自転車を押す時の音;紫陽花=道であることがさまざまな投句で分かったが、視覚は季語に任せて聴覚のことに注力し、臨場感と気分とを同時に豊かに描いた。; #bouten_kukai